敗者の投資道

年収300万。偏差値45。好きなことして生きたい(やりたいことない)

【自分の頭で考える】人口×GDP=株価?相関関係を調べてみた

人口増えたらGDP成長するし、株も上がるでしょ!

 

そんな甘〜い思想のもと、絶世の含み損と交際中です。

 

よくよく考えると

 

人口とGDPの成長は本当に比例しているの?

人口、GDP成長と株価指数の上昇に相関関係は見られるの?

 

疑問と不安に駆られてしまいました。

現金余力も失ってやることないので、これを機に分析してみます(´-`)

 

 

前提条件と分析内容

分析対象:2018年時点での名目GDP上位10か国。

順位 国名 単位:百万US$
1 米国 20,580,250
2 中国 13,368,073
3 日本 4,971,767
4 ドイツ 3,951,340
5 イギリス 2,828,833
6 フランス 2,780,152
7 インド 2,718,732
8 イタリア 2,075,856
9 ブラジル 1,867,818
10 韓国 1,720,489

https://www.globalnote.jp/post-1409.html

グローバルノートさんより引用

 

上記10か国の1990年~2018年における

①総人口の増加数、増加率の確認。

②GDPの成長率及び人口増加率との相関。

③国別株価指数の成長率及び人口、GDP成長率との相関。

 

以上3点を算出してみます。

総人口の増加数、増加率(1990年‐2018年)

 

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増加数(4億9千万人)、増加率(1.5倍)のインドがトッ

となりました。2番手は、増加数であれば中国、増加率であればブラジルとなります。

また、増加率に関してアメリカ(1.3倍)は中国(1.2倍)を超えており、3番手につけていることに驚きです。

 

その他のアジア、欧州の主要先進国においてもわずかながら人口の増加がみられます。

 

GDP増加額及び成長率(1990年‐2018年)

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増加額は米国(1400兆円増)
がトップ,成長率では中国(33倍)がトップとなりました。

人口増加率ではインドが突出していましたが、GDPの伸び率では中国に遠く及びません。同じく高い人口増加率を誇っていたブラジルにも同様のことが言えます。

 

欧州においては、イギリス、フランスの人口増加率はドイツのそれを10%ほど上回りますが、GDPの増加率ではドイツが10%~20%上回ります。

 

日本だけが順当(?)に人口増加率、GDP増加率ともにワースト1位を維持しています。

 

相関関係を調べてみる

 ここまで2つのデータが揃ったので、10か国の人口増加率とGDP増加率の相関関係を確認してみます。

 

今回は相関係数を使用してみました。

 相関係数とは

2 種類のデータの関係を示す指標。係数は1から-1の間で算出され、2つのデータの間に強い正の相関(人口が増えればGDPも増える関係)であるほど相関係数は1に近づき、強い負の相関(人口が増えるほどGDPは減少する)であるほど相関係数は-1に近づきます。また、相関が弱い場合には相関係数は0に近づきます 

 

 

計算結果は0.21となりました。

 

相関係数では0に近い="相関が弱い”といえます。つまり、高い人口増加率とGDP成長率を直接結びつけることができないと言えます。

当然といえば当然。前述のグラフの通り、人口増加率1位、2位のインド、米国は中国のGDP成長率に遥か及んでいません。

 

各国の株価指数の上昇率(1990年-2018年)

2018年の年平均株価指数を1990年と比較し、国別の指数上昇率を算出。

(※日米韓は年平均ベースでの比較なのに対し、その他主要国は年度末終値ベースであったり、一部指数は集計開始データが1993年からのものであったり、前提条件に多少のズレがありますので、あくまでの参考程度のデータとなります)

 

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インド、ブラジルは約33倍、中国10倍、米国8倍、ドイツが7倍、その他の国が3倍前後で成長し、日本は0.77倍(ワースト1位)でした。

 

日本に関してはバブル相場(1990年)との比較になっているのがワーストの原因と考えられます。また、30年間のデータを点と点で比較したものになりますので、リーマンショック時の下落率なども考慮されないデータとなりますが、日本、韓国、イタリアの伸びがイマイチなのはイメージ通りといったところ。

米国に関しては8倍の上昇率。1990年の時点でもGDP世界一の経済大国でありますが、中国に肉薄するレベルの成長です。

その他ドイツも7倍と高い上昇率を誇っており、これも想定外でした。

 

 インドやブラジルに至っては30倍以上・・・ほんまかいなw

 

株価上昇率と人口増加率の相関

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相関係数は0.87

強い正の相関を示しています。”相関係数上”は人口増加は株価上昇に寄与していると考えられます。インド、ブラジルといった高い人口増加率を示す国はいずれも30倍以上の株価上昇率を誇っています。

 しかし、アメリカの人口増加率は131%でトップ3にも関わらず、株価成長率は人口増加率2位(141%)のブラジルの3分の1以下です。また、ドイツに関してもワースト2位の人口増加率にも関わらず、株価成長率は7倍を超えており、米国に肉薄します。これらの結果を踏まえると、人口と株価の上昇を単純に紐づけるには早計です。。

 

また、これ以上踏み込んで考えるには、各国の経済状況、政治的背景等を洗いざらい分析していく必要があります。

【人口増加は株価成長率に寄与していると考えられますが、人口以外の要素を考慮し、成長率に差がでそうな各国の背景を分析する必要がある】と結論付けます。

 

株価成長率とGDP成長率の相関

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 株価が伸びたのはインド、ブラジル、GDPが成長したのは中国。前者株価先行、後者はGDPが先行。中国は自国の総生産の割には株式が評価されていない、逆にインド、ブラジルに至っては自国の総生産の割に株式が評価されているといったところでしょうか。

そういった意味では、GDPが3倍以上、株価は8倍強の成長を示す米国がますます健全で安定しているように見えてきます。

逆にアジア(日韓)、欧州では今後、今以上のGDP増、株価上昇が考えられるストーリを描くことができるかどうか。最悪の場合はヨコヨコ以下も覚悟しなければいけません。

 

ちなみに相関係数は0.12であり、ほとんど相関関係はないと示されています。グラフからもこれといった規則性はみられず、株価成長率の要素をGDPのみで語るには無理がありました。。

 

結論「自分の頭で考える」

やはりというか・・・株価はGDP、人口増加率のみでは確固たる結論は得られませんでした。

僕は長年GDP、人口増が株価上昇のエンジンになると過信していました。

事実、ほとんどの国で人口もGDPも成長した国は株価も成長していました。しかし、その成長率はバラバラ。僕自身GDP×人口=株価といった筋書きは常に”米国”で描いており、他国ではまた状況が異なっているのも当然です。政治的背景、歴史、景気、文化、宗教、グローバル化・・・分析するには足りないピースが無数にあります。

当然ながら経済専門の先生方は、無数の指標を用いて確実性の高い分析をされているでしょう。

 

それでも、数字を使って”自分の頭で考える”機会を作りたかったのが今回の分析を行った主目的です。

 

小さな大脳、動かすより他ありません。